さて、今回の記事では投資で失敗しないためにはどうすればよいか、という事についてお話していきたいと思います。
そもそもですが、投資における失敗とは何でしょうか。
自分の資金を減らすこと、という方もいるでしょうか。
実はそれも半分正解で、半分は間違いです。
なぜなら投資をしている以上は、必ずあなたの資産が減るタイミングはやってきます。
前回の記事で紹介したどんな投資方法を選択していようが、どんな投資の天才であろうが、例外なく資産は減ります。
ちなみに投資方法を紹介している前回の記事はこちらから読めます。
いかにして資産を増やすかはもちろん重要ですが、それ以上に重要なのはいかにあなたの資産を守るか、という事です。
ということで今回は、投資の世界での資産の守り方、リスク管理についてお話していきたいと思います。
投資を始める前に考えること
目標を立てよう
リスク管理の前に、まずはあなたがなぜ投資をするのか、という事について考えてみましょう。
具体的には、月々どの程度投資でお金を稼ぎたいのか?はたまた年間でどの程度資産を増やしたいのか?最終的な目標は何か?など、具体的な目標を立てましょう。
この時に立てる目標は、なるべく現実的なものにしましょう。
例えば資産を倍にするというより○ヶ月で◎万円増やす、という目標のほうが意識しやすいです。

投資に回せる金額を確認しよう
次に、あなたが今投資にいくら回せるのかを考えましょう。
基本的に投資は余剰資金で行います。
なぜなら、生活費や貯蓄を崩す投資方法は必ずと言っていいほど長続きしないからです。
例えばいくら投資に使うのかを考えた際、遊びに使っているお金を月々1万円投資に回す、ゲームに課金していた分を投資に回す、というような考え方がおすすめです。
投資は長く生き残ることで初めて利益の出せるものですので、まずは月々無理なく回せる分から始めましょう。

どの程度リスクを許容できるのかを考えよう
目標と投資に回せる金額がわかったところで、次にいくらまで資産を減らしていいのか、という事について考えましょう。
例えば、資金が10%減るとNGなのか、それとも全部なくしてもいいのか、その許容量によってあなたがどんな行動をとるべきなのか(とれるのか)が変わってきます。
仮に10%程度のリスクにとどめたい場合は、リスクの高い株式への投資やゼロになってしまう可能性の高いFXなどは避けるべきですし、すべての資金を使い切っても痛くないという事であれば、積極的にハイリスクハイリターンの投資方法を検討するのもよいでしょう。

投資に使える時間のことも考えよう
投資に使える資金と同時に、投資に使える時間を考えることも重要です。
例えば、あなたがサラリーマンだとして、日中は仕事があるにもかかわらず、ずっとチャートに張り付いていけないような取引、例えばFXにおけるスキャルピングといわれる手法の取引等はお勧めできません。
本業が忙しい場合には、なるべく値動きを見なくてもいいような投資方法を選びましょう。

じゃあ実際にどういう方法をとればいいのか?
ここまでの中で、投資という行為にどの程度のお金と時間を使えて、投資を通じてどの程度のお金を稼ぐことを目標としたいのか、という事が見えてきたと思います。
ここからは実際のリスク許容度や投資に対する時間やお金の使い方に応じた投資方法をいくつかご紹介していきます。
ローリスクローリターンな投資方法
株式投資(長期)
長期での株式投資とは、ある企業株式を購入し年単位もしくは一生保有し続ける手法です。
この手法の場合、企業の基本的な価値や長期的な見通しを評価し、その企業が成長するかどうかのポテンシャルを考慮する必要があります。
しかし、株価の短期的な変動に左右されず、長期的な株価上昇と株式による配当を狙えるため、比較的安定して保有資産を伸ばすことができます。
仮に配当のみを目当てとして長期的な株式投資を行う場合、原資に対して3~4%程度の配当を目指すと良いとされています。

債券投資
債券投資も選択肢のローリスクローリターンな投資方法として人気です。
債券投資とは債券と呼ばれる債務証券に投資する投資方法です。
債券とは企業や政府が発行しているもので、一定期間ごとに利息を支払い、満期時に元本を返済するものです。
利息として比較的安定した利回り実現しつつ、元本が返済されるため、リスクが比較的低いとされています。
債券投資には政府債、企業債、地方債などさまざまな種類がありますが、商品によっては債権の発行元が破綻することもあるため注意が必要です。
発行元が破綻した場合は、元本はもちろん戻りません。
そういったリスクを防ぐため、債券の信用力や利回り、償還期間などを評価しつつ、投資先を選ぶ必要があります。

ハイリスクハイリターンな投資方法
ベンチャー企業への投資
ベンチャー企業への投資とは、新興企業やスタートアップ企業への資金提供や支援を行う投資方法です。
これらの企業は成長のポテンシャルが高く、革新的なアイデアや技術を持ってることが多いので、今後大きな成長をすることが見込めます。
そのためベンチャー企業への投資は、成功すれば高いリターンを得られますが、一方で倒産などのリスクも高いです。
なので、ベンチャー企業への投資を行う際には、企業の事業モデルや成長戦略、経営陣の能力などを評価し、投資するかどうか判断することが重要です。
ベンチャー企業への投資は、長期的な視点やリスク管理の意識が必要で、かつ資金の分散やポートフォリオの構築には専門的な知識を要するため、まずは通常の企業への投資などで知識を身に着けた後のステップアップとして考えると良いでしょう。

新興市場への投資
新興市場とは、経済的な成長が見込まれる途上国や新興国の市場のことを指します。
このような市場は高い成長率や潜在的なチャンスを持ち、多様な産業やセクターが発展していくことが見込まれます。
新興市場への投資は、成長のポテンシャルによる高いリターンを取ることができる一方で政治的・経済的な不安定要因や通貨リスクなどの要素も考慮する必要があります。
新興市場への投資を行う場合、各国の経済情勢や市場の特徴を研究し、リスク管理や適切なポートフォリオ分散を行うことが重要です。
そういった市場の研究や情報取集を行うことで、新興市場への投資をより効果的に行うことができます。

投資先の決定には情報収集も大事
上記のように投資先や投資方法にもいくつかの違いがあり、あなたの資金力や投資への熟練度、リスクの許容量によって、最適な方法を選ぶことが重要ですが、それとあわせて投資先の情報の収集と分析も重要なポイントとなります。
投資先の情報取集を行うことで企業や市場の動向を把握し、慎重な研究を行うことができるので、自分に合った投資方法を選びつつ、より良い投資先の判断が可能になります。
投資を行う際には企業の業績、競合他社、市場のトレンドや規制変更など、さまざまな要素を考慮しながら情報を集めましょう。
また、情報は常に変動しており、最新の情報を入手し続けることも重要です。
投資をする際にはニュース、報道、財務報告書、アナリストのレポートなど、多様な情報源を活用し、意思決定を裏付ける信頼性の高い情報を入手する必要があります。
勢いで投資をするのではなく、情報収集に時間をかけ情報を精査することで、より適切な投資判断を行うことができるのです。

相場におけるリスク管理と感情のコントロールの重要性
最後に、投資において重要なリスク管理と感情のコントロールについて解説をします。
投資におけるリスク管理と感情のコントロールは、成功のために非常に重要な要素です。
相場におけるリスク管理とは
リスク管理は、投資に伴う損失を最小限に抑えるための戦略です。
適切なポートフォリオの分散や資産クラスのバランス、損失制限の設定などが含まれます。
また、リスク管理は自分の資金力やリスク許容量、世界情勢なども加味した定期的な見直しも重要です。
計画的なリスク管理を行うことで自分のポートフォリオを守ることができるようになります。

相場における感情のコントロールとは
感情のコントロールとは、市場の短期的な変動や投資の結果による感情の影響を管理する能力です。
投資とは常に不確実性とリスクを伴います。
投資を行際にはそういった不安定な相場の中でも、冷静な判断と感情の制御で恐怖や欲望に振り回されず、長期的な目標と戦略に基づいた意思決定を行うことが求められます。
感情のコントロールを保持することで、冷静な判断と長期的な成功を追求することができます。
投資をする際には常に自身のリスク許容度を理解し、感情に左右されずに客観的な視点を持つことが重要です。

結論
今回は投資における目標や、リスク管理、感情のコントロールについてお話をしました。
抽象的な部分が多かったので、理解するまでには少し時間がかかると思いますが、こういった目標の設定やリスク管理、感情のコントロールなどは投資においては非常に重要な項目です。
投資で退場する方というのは、基本的にこういったリスク管理、感情のコントロールのいずれかに問題がある方が多いです。
もちろんそれでも短期的に見ればうまくいく方もいらっしゃいますが、長期的に見ればどこかで必ず破綻します。
投資全般に言えることですが、有効な手法やリスク管理方法などは刻一刻と変化しています。
なので、一度の成功体験にすがらずに、長期的に成功できるような方法で確実に資産を積み上げたいですね。
それでは今日はこの辺で、またお会いしましょう
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